toggle
2019-03-06

ブランディングの前にコンセプトのデザインが大切な理由

世界観をカタチにする

コンセプトデザインは概念を整えて新たな価値や魅力のカタチを創ることです。頭や心に浮かんだイメージやアイデアをどのように実現していくには、それを見えるカタチにしていく必要があります。カタチにすると言っても、実際に何をどうしていけば良いか簡単なことではありません。Office Pは10年以上前からデザイン思考(Design Thinking)を活用して企業や地域の問題解決に取り組んできました。人の経験や知識を引き出していくと問題解決につながる多くのヒントが見つかり、そして新しい可能性に発展することもあります。

まだイメージが浮かばない状態は、霧が立ち込めてぼんやりとした状態に似ています。問題が深刻だと闇に包まれて周りの状況が全くわからない状態に似ています。このような霧や闇から抜け出すためには、まずその状態になっていることを冷静(客観的)であることが大切です。そして地図や灯などを整えて、進むべき方向に動き出す準備をしなくてはなりません。しかし都合よく準備に必要なモノも方向も動き出す力もありません。それを整えて「わかる」ようにするのがコンセプトです。

コンセプトは考えや思いが具体的に言葉やその他の見えるカタチになって表現されたものとイメージしてください。コンセプトを見たり読んだりしたら、その意義と意味がすぐに頭の中に入ってきて理解できるようになります。そうすると、周りもそのコンセプトを他人が聞いたときにそこに込められていた意味や言いたいことがわかります。初めて聞いて“スッと”理解できるコンセプトは言い換えれば向かうべき方向や最終的なゴールをイメージしやすく関係者の間で共有できる力をもっています。ただし、共有の失敗の例は”キャッチコピー”と思ったり混同してしまうことです。

コンセプトは実現を期待させる力があります。コンセプトの内容に驚き、感覚的にも主観的にも楽しくワクワクする気持ちを持たせてくれます。某アミューズメントパークを想像してみてください。ほら、行きたくなりませんか。パークの世界観がつくる“夢の世界”は非日常の世界観で行かないと体験できない時間です。そのような気持ちに誘わされるのはコンセプトがきちんとデザインされて、それが世界観としてカタチになって直接体験(体感)もできるからです。実現を期待させる力にするためには、ポイントとして突拍子もない絵に描いた餅にしないことです。現実的でないと後に続きません。夢の国の世界観は来園者がコンセプトに実際に体験(体感)できるからです。Office Pは実現を期待する力をデザインするとき、Thinkという論理的な思考で絵に描いた餅にならないようにデザインをしています。実現が可能になるかもしれないという感情を抱かせるのもコンセプトの魅力です。

出発点となってスタートできる!その後のベース(起点)となります。コンセプトを聞いて商品、サービス、ブランド、コミュニケーションなど様々なジャンルのアイデアを生み出す力になります。コンセプトはアイデアを生むためのベース(起点)になるので、どんどんイマジネーションを膨らませることが大切です。ただし起点の見極めは後に続くアウトプットの知識が求められるため経験が必要です。人がもつ本能的なものをインプットとアウトプットにわけるときのヒアリングはアイデアを考えるための重要な過程です。なぜかと言うと「自分のことは、自分ではよくわからない」ので、「なぜ」「どうして」「どうやって」というコミュニケーションを通じて、自分も相手も気付いていない本質的なことを見つけてアイデアにつなげていきます。もし良いなと思ったアイデアが完成したけど中途半端だったり期待したものと違っていた場合はこのベース(起点)の力が不足しています。多くのコンサル会社はここからスタートして理論や方法論の雛型に当てはめて結論を導こうとするので、もし結果の物足りなさやズレを感じたらここに原因があります。そうならないためにもきちんとベース(起点)を整えることが大切です。Office Pはほぐすいざなうというアイデア発想のプロセスでベース(起点)を整えています。

BRNADとING

BRANDはあるべき姿を想定してカタチにします。企業や地域の「何を伝える」ために、思い描いた姿をロゴやフォントなどで具現化して顧客や社会に概念を伝えます。INGはあらゆる活動を通じて概念を浸透させることです。コンセプトを「どう伝える」を適えるためのコミュニケーションをおこないます。具体的にはWEBやSNSなどのデジタルコミュニケーションとパンフレットやコンセプトブックなどのアナログコミュニケーションがあります。一般的にデジタルとアナログを組み合わせたコミュニケーションを目的とターゲットに展開していきます。このようにBRAND+ING=BRANDINGがデザインされることで企業や社会の価値はカタチづくられ、「伝える=ストーリー」から企業のアイデンティティや価値が伝わるようになります。例えば、もし周りの人に自分を好きになってもらうには自分の個性をより魅力的に伝えていく必要があります。そのとき語るストーリーが魅力的であれば、きっと周りの人は耳を傾けるでしょう。有名な経営者(時にカリスマとも呼ばれる)は企業のロゴやアイコンのようにマスコミの前に出てストーリーを語り、自社ブランドのイメージをつくっています。こうした経営者は企業の業績を説明するのではなく、自社の壮大な夢を語って人々の支持を集めます。経営者の言葉や行動、そしてプロセスが全てストーリーとしてブランドの価値と魅力を高める役割を担っています。

コンセプトをデザインして世界観をカタチにしておけばBRANDINGの精度は高まり、ユーザーに支持され愛されるブランドに近づきます。日本は創業200年を超える歴史と伝統をもった老舗企業が3,000社以上存在し、現在に至るまでの時代の変化を乗り越えてきた経験があります。この経験はまさにストーリーとしてブランドの概念を物語ったものです。しかし残念なことに「老舗ということがブランドの証」、「伝統と歴史に裏付けされて変わらない商品」、「いいものを作れば売れる」ことが簡単には通じなくなったのに以前の認識のままの老舗企業や経営者もいます。老舗だからと言って立場だけで顧客の心に届くのではありません。歴史と伝統をもつ老舗だからこそブランドとストーリーを顧客と社会にわかりやすく届く(伝える)ようにデザインする必要があります。年数の浅い企業でも社会に認知され顧客に支持される理由はストーリーをデザインしているからです。

Follow by Email
Instagram
Facebook
Facebook
Twitter
Visit Us
関連記事