toggle
2019-06-10

会話で隠れているヒントを見つけてコンセプトデザインを楽しもう

きくちから

アイデアの実現にはできる限り時間をかけてたくさんの見識を知ることが大切です。手がかりを見つけていくうえでもっとも大切なことは「人と話す」ことです。会話には必ずヒントが隠れています。話をした本人はそう思っていなくても、話を聞いた人は“!?”という気付きを得る重要な手がかりとなります。ここで重要になるポイントは①会話につながる知識や教養②傾聴と共感③相手との距離感です。

プロジェクトに全員が前向きとは限りません。前向きではない人の返答は素っ気がなくて有意義な会話が成立しない場合もあります。例えば服を買いにお店に行ったとき、店員がすぐに話を掛けて商品をゆっくり探すことができない体験があると思います。そうしたときはどうしても会話が素っ気なくなってしまいます。自分の時間、ペース、ニーズに「間」を考えず入ってくるため、どうしてもポジティブな対応に努めることが難しくなるからです。同じようにプロジェクトの成功のためには話を持ちかけるタイミングと内容が大切になります。相手の会社や業界の知識を全く知らずに会話が成立するはずがありません。最低限の情報や知識を事前に把握しておくと質問の趣旨が伝わりやすくなります。質問の内容や趣旨が伝わるように情報や知識の習得に努めることが、相手に信頼と信用を与える唯一の姿勢です。こうした姿勢は人間関係を築く最も基本的なことですが、お互いが「自分はプロ、相手は素人」という姿勢だとアイデアの実現に必要なヒントは全体に見つけることはできません。

相手との距離感を縮めるには相手の話に耳を傾ける傾聴、経験、感情、考え方など共通点を見つけて繋げていくブリッジやラポールというコミュニケーションのスキルがあります。しかし、あくまでもテクニックの1つです。これを発揮すればコミュニケーションが成立するわけではありません。

会話の目的の1つは隠れているヒントを見つけることです。会話のなかには専門用語や体験談が数多くあります。それらを完全に理解することはできなくても、その言葉やキーワードからコンテクストを探っていくことは可能です。もし自分の頭のなかに知識や情報が入っていれば、いつでも引き出しから出してコンテクストと結びつけることができます。しかし、引き出しのなかに何も入っていなかったり整えていなかったりすると、ずぐに結び付けることはできないためつながりや広がりを期待することはできません。ではどのようにすれば引き出しのなかの準備ができるのか。それは事前に簡単なリサーチと学習だけです。難しい専門書を読まなくてもインターネットでキーワードを検索して複数のページを閲覧すれば概要はつかめてきます。時間や興味があれば、母校の図書館や公共の大きな図書館にいけば専門書を閲覧することができます。そのなかには必ずヒントや興味につながるものがあります。それをきっかけに概念の世界はどんどん広がっていくので、「知的好奇心」が湧く書籍やサイトに出会ってみてください。このプロセスは旅行に行く準備の段階と非常に似ているので、きっと旅好きの人ならとても楽しめると思います。

会話の進行、角度、入口は違っても、交わったところに隠れていた価値や可能性が隠れているはずです。タテからもヨコからどんどん知的好奇心に駆られてみてはいかがでしょうか。コンセプトのデザインがどんどん楽しくなるはずです。

タグ:
関連記事