新規事業開発において、UI/UXのデザインを検討する前に、事業の核となるコンセプトを整理した事例です。
今回のプロジェクトでは、社員へのヒアリングを通じて、企業がこれまで培ってきた経験や実績、ノウハウ、過去の事例、理念やビジョンを確認しました。そこで浮かび上がった「見せる」という言葉を起点に、事業が持つ価値をどのように伝えるのかを考え、「見せる=魅せる」というコンセプトへ整理しています。
コンセプトを言葉としてまとめるだけでなく、その考え方をUI/UXのビジュアルデザインやインタラクションデザインへ反映することで、企業らしさをユーザー体験のなかで表現しました。
プロジェクトの進め方
UI/UXの表現を先に決めるのではなく、まず事業そのものが持つ価値を確認するところから始めました。
社員へのヒアリングを通じて、これまでの経験や実績、ノウハウ、過去の事例、企業の理念やビジョンを確認します。そのなかから事業の核となる考えを見つけ、言葉として整理したうえで、UI/UXのデザインへ展開しました。
01|社員へのヒアリングからキーワードを見つける
まず、社員へのヒアリングをおこないました。
新規事業についてどのような考えを持っているのか。これまでの経験や実績をどのように活かそうとしているのか。事業を通じて何を伝えたいのか。こうした点を確認しながら、事業のなかにある考えを探りました。
そのなかで浮かび上がったキーワードが「見せる」でした。
02|「見せる」が持つ意味を掘り下げる
「見せる」という言葉を、そのまま視覚的な表現として扱うのではなく、事業が持つ価値をどのように伝えるのかという視点から捉え直しました。
情報を見せるだけでは、企業が持つ経験やノウハウ、その事業だからこそ提供できる価値まで伝わるとは限りません。
そこで、「見せる」と「魅せる」の違いを意識しながら、企業が伝えたい価値をどのように表現するのかを考えました。
03|「見せる=魅せる」というコンセプトへ整理する
ヒアリングで確認した内容をもとに、社員の経験や実績、ノウハウ、過去の事例と、企業の理念やビジョンを照らし合わせました。
そのうえで、「見せる」という言葉が、情報を提示するだけではなく、企業が持つ価値を相手に伝え、興味を持ってもらうことまで含む言葉として捉えられるように整理しました。
こうして、「見せる=魅せる」というコンセプトを言語化しました。
04|コンセプトをUI/UXへ反映する
コンセプトを言葉として決めた後、その考え方をUI/UXのデザインへ反映しました。
ビジュアルデザインでは、何をどのように見せるのかを考え、インタラクションデザインでは、ユーザーがサービスに触れるなかでどのような体験をするのかを検討しました。
「見せる=魅せる」という考え方を共通の判断基準として扱うことで、個々のデザインだけでなく、UI/UX全体で企業が提供する価値を表現できるようにしています。
05|社内でコンセプトを共有する
コンセプトは、UI/UXのデザインに反映するだけでなく、社員自身が事業を捉えるための言葉としても扱いました。
社員からは、コンセプトづくりのプロセスについて、「自信だけでなく、会社と共に自分たちも成長できるイメージを持たせてくれました!」という評価をいただいています。
コンセプトをつくる過程で、自分たちが持っている経験や価値を改めて捉える機会が生まれ、事業の方向性についての理解にもつながりました。
OFFICE Pの役割
OFFICE Pは、UI/UXの見た目を整えることからではなく、そのベースとなるコンセプトを企業のなかから見つけるところから関わりました。
社員へのヒアリングを通じて、経験や実績、ノウハウ、過去の事例、理念やビジョンを確認し、そこから「見せる」というキーワードを抽出しました。その言葉が事業にとって何を意味するのかを掘り下げ、「見せる=魅せる」というコンセプトへ整理しています。
さらに、そのコンセプトをUI/UXのビジュアルデザインやインタラクションデザインへ反映しました。
企業らしさをUI/UXで表現するためには、見た目を決める前に、何を伝えるのかを明確にする必要があります。今回のプロジェクトでは、企業のなかにある経験や価値を言葉にし、それをデザインへ展開するところまでを担いました。