デザインのつくりかた
OFFICE Pのデザインは、「カタチを創る」「問題の発見と解決」「新しい未来の創造」と定義しています。つまり、「ヒト、モノ、コトを創るための問題の発見と解決をおこなって、新しい未来を創造する」ことがデザインの定義です。
コンセプトのつくりかた
OFFICE Pのコンセプトは、「理論と感情の交差」がテーマです。カタチをつくるためには知識、スキル、経験など適切なパフォーマンスなどが必要です。カタチになってきたモノをより魅力的に仕上げるには、見た人の心を揺さぶるセンスや感覚が求められます。このバランスがとれた状態を「理論と感情の交差」と表現しています。
現状に行き詰った時は、既に存在している技術や成功例とは違う、またら足りていないことを探していきます。身の回りの見え隠れしている出来事、事実、驚き、奇跡、必然などのあらゆる概念からヒントを探るもので、常識に囚われず、心を今の状況から少し離して委ねていくものです。
コンセプトデザインは創造的なプロセスに求められる役割をアップデートすることが基本です。社会は常に変化し続けていますので、変化のトレンドや兆候を知るためのアンテナと感度、さらには受信したデータの理解が必要です。
いつも同じ方向にアンテナを張った感度だけでは、常に同じ内容しか入ってこないので、頭を柔らかく、心を優しく、未来に希望をもって「理論と感情の交差」を楽しみましょう!その方法としてOFFICE Pでは「ひのめをみる See the Sun」という5つのプロセスでコンセプトをテーマに、その世界観や価値観をつくります。
1. ほぐす
まずは、コンセプトの世界観に関わる人たちの考えや思いをほぐして練りなおすことからはじめます。これから新しいことを一緒にスタートしようとしても、お互いのことを知らなければ真意を表に出すことは難しいです。そのためコミュニケーションを重ねて、お客様のニーズ、問題課題、魅力、価値、本質などコンセプトを創造するための世界観を把握していきます。
2. いざなう
世界観が見えてくると理解、共感、納得が育まれ、コンセプトを実現できる可能性が生まれます。自分の未来が前途多難ではなく、明るく有望であると行動がかき立てられるように、コンセプトをつくることで期待される未来に突き動かされて、真剣に世界観を創造します。
3. みたてる
先入観や前例にとらわれることなく、創造的で自由な発想がおこなえる環境づくりをすることでいいものを生み出し、既成概念から脱するリフレーミング、専門分野との協働などを通じてコンセプトの世界観をつくっていきます。
1人でも多くの知恵と経験が集まることで、先入観や前例にとらわれない創造的で自由な発想を確かなものにしていきます。この時の世界観は、まだ不確かで見えては消えていくような状態です。これを確かな状態にするためにも、各専門分野の人たちの英知と経験を交えて世界観を整えていきます。
4. ととのえる
コンセプトがどのように活きていくのか見定めていきます。見定めた結果や成果をもとに社会に“おめみえ”するための準備を進めます。生まれたばかりのコンセプトは、描ききれていない状態です。関係する人たちの意見や反応を伺って、不十分な概念を整え直していきます。この時、必要に応じて1.ほぐす、2.いざなう、3.みたてるの思考プロセスに立ちかえって世界観を見直すこともおこないます。
5. おめみえ
コンセプトをリリースして価値観や世界観を伝えていきます。「いざなう」で育まれた理解、共感、納得が確信に変わっていく大切なタイミングです。そのため、まずは社内向けのインターナルコミュニケーションからはじめ、社内を巻き込みながら、わかりやすく納得を確実にしていきます。社外に対しても、ロゴやパッケージでは伝わりきれない世界観を伝えていくために、実際に体験する製品、サービス、SNSを中心とした広報宣伝などを通じて感じ取ってもらいます。さらに、リテラシーの感度が高い時代だからこそ、行動変容やエンゲージメントを誘うことで、コンセプトが可視化されていきます。
コンセプトを体現できる人材をつくる
OFFICE Pのコンセプトデザインは、お客様のコンセプトの世界観や価値観をつくるだけではありません。「コンセプトを体現できる人材」をつくる「人材育成開発」もおこなってます。コンセプトを実現していためには、人の成長が不可欠です。人材の育成は現在のパフォーマンスを成長させること、開発は潜んでいる可能性を引き出すこととイメージしてください。コンセプトが描かれたあとに、人材育成開発をおこなうことで、実際にコンセプトが体現できるようになります。