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人材育成開発の知見を活かした探究学習(総合学習の時間)の支援

東京都立高校で探究学習を支援

東京都および東京都教育委員会の要請を受け、都立高校で探究授業の支援をおこなっています。この取り組みでは人材育成開発の知見を活かし、生徒一人ひとりの知的好奇心を引き出し、学びへの意欲を高めることに注力しています。私たちは、人材育成の専門知識を活かし、生徒が「自ら考え、行動し、成長を実感できるプロセス」をサポートすることを目指しています。

動機づけとパーパス:支援の核となる考え方

探究学習を成功に導くには、動機づけパーパス(目的意識)が欠かせません。生徒が課題にただ取り組むだけではなく、「なぜ学ぶのか」「この学びにどのような価値があるのか」を自分自身で見出せるようにすることが重要です。具体的なサポートと丁寧な関わりを通じて、生徒が主体性を発揮できる環境を整えています。このようなアプローチにより、探究学習が生徒個々の成長に深く結びついていきます。

ケーススタディ:生徒の変化を引き出した

探究学習の初日、教員に反発しがちな男子生徒と向き合う機会がありました。彼は当初、探究活動に興味を示さず、授業への参加にも消極的でした。しかし、テーマを選ぶ段階で、「どんな可能性が広がるのか」「それを学ぶことで何が得られるのか」を共に考える中で、興味を持てる切り口を提案しました。コミュニケーションは堅苦しい面接のような形式ではなく、親しみやすい会話を通じて、彼の目的意識(パーパス)を引き出すことに注力しました。その結果、彼の態度は大きく変わりました。

授業後、彼は教員に「自分の探究テーマが見つかったので、楽しみになった!」と嬉しそうに報告したそうです。担当教員からも、「こんなことは初めてです。本当にありがとうございます」と感謝の言葉をいただきました。このエピソードは、生徒が自分の目的を見つけた瞬間に内発的な動機づけが生まれることを示しています。また、生徒が「自分ごと」として探究活動に取り組めるようになるきっかけを提供できた成功例ともいえます。

OFFICE Pの支援概要:探究活動を深める環境づくり

探究授業の支援において、以下の3つのポイントに重点を置いています。

1.テーマ設定
生徒の興味や社会的課題に基づき、適切なテーマを選定できるようサポートします。興味関心を引き出すことで、学びの方向性が自然と明確になります。

2.探究プロセスの支援
情報収集(拡散)から分析・結論形成(収束)に至るまでの探究プロセスをサポートします。このプロセスを通じて、思考力や課題解決力を育むことを目指します。

3.成果の発表と評価
論文やプレゼンテーションの作成を支援し、成果を効果的に表現できる力を育てます。論理性や独自性、そして実現可能性を重視したアプローチを提供します。

これらの取り組みに関する具体的な内容や事例は、探究明解(note)にて詳しく紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。

企業の探究力育成にも注力

OFFICE Pでは、高校生への支援にとどまらず、企業社員を対象とした「探究力育成プログラム」も展開しています。このプログラムは、社員が新たな視点で課題を発見し、創造的な解決策を導き出す力を伸ばすために、研修やコンサルティングを提供しています。一般的なデザイン思考やアート思考のワークショップとは異なり、「テーマを見つけ、思考を深めるプロセス」に重点を置いている点が特徴です。

デザイン思考やアート思考は、発想力を引き出すアプローチとして有用ですが、その目的が体験にとどまる場合が多く、実際に具体的な成果を生み出す段階に至りにくい側面があります。このプログラムでは、そうした課題を補完する形で、社員が自身のテーマを設定し、それに基づいて深く探究を進めるプロセスをサポートします。この取り組みにより、課題発見力や深い洞察力を養い、より実践的で成果に結びつく探究力を育むことを目指しています。

教育現場から企業まで、未来を切り拓く探究力を育むこれらの取り組みを通じて、社会全体のイノベーションに貢献していきます。

探究学習に関するご相談をお待ちしております。

教育の質向上を目指し、探究学習のコンセプト設定から導入、実践、効果測定まで幅広くサポートいたします。ご相談やお見積もり、ご不明な点などがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。