IT企業の新しいパーパスとMVVをつくる
今回は、東京の渋谷に拠点があるIT企業のパーパスとMVVの策定のヒアリングの続き「アイデアの創出」です。ヒアリングで集まる意見はさまざまで、ポジティブなことも、ネガティブなこともあります。それらは過去から現在までの状況を映すもので、これから未来に向けてのメッセージ、つまりアイデアやヒントになるリソースです。
意見を視覚化(見える化)する
ヒアリングをした内容は、たとえば①共通、②相対、③中立などのグループに分けて、全体構造の把握をおこないます。ヒアリングをおこなっていると“何となく”概要は見えてくるのですが、構造化することで“きちんと”全体像が見えてきます。意見をグループに分けて構造化することで、社員の意思の分類、傾向、特徴などを把握することができます。そのような内容は、意見を視覚化(見える化)するための重要なリソースになります。
意見の視覚化(見える化)のメリット
意見の視覚化(見える化)は、把握した意見の文脈を紐解き、それを編み直して意味付けすることで、それまで気が付かなかった事実や概念を知る手掛かりになります。
意見の視覚化(見える化)のメリットは、「とく」がテーマです。経営陣や管理職の①誤解、②先入観、③過信を「解く」ことで、次に求められるマネジメントの必要性を「説く」ことです。そして、それらの達成によって、人材、組織、会社の成長につながる「得」になります。
まず、経営陣や管理職が「我が社の社員なら、こうに違いない」というような①誤解、②先入観、③過信を「解く」ことが目的です。経営陣や管理職は社員に対して期待があると思いますが、社員からすれば過度の期待の場合があります。その場合、経営陣や管理職はショックを受けることになりますが、ヒアリングで明らかになった事実を「説く」ことからは避けて通れません。このような認識のズレを明らかにすることが人材、組織、会社の成長に変わる「得」につながっていきます。
視覚化(見える化)した意見をアイデアにつなげていく
意見を視覚化(見える化)する理由をご理解いただけたと思います。次は、視覚化(見える化)した意見をアイデアに変えていきます。アイデアは、急に降りてくることもありますが、たいがいは顔を合わせたミーティングなどの場で見つけていくことが多いと思います。ここでは、これらの機会を含めてアイデアの創出について話を進めていきます。
アイデアには根拠がある
アイデアには必ず根拠があります。それは、それまで学んだこと、思ったこと、経験したことなどがベースになっています。しかし、日常では意識せずに過ごしているので、ふとした瞬間にアイデアとなって表れます。そのため意見の視覚化(見える化)は、アイデアとなった基の概念を振り返る機会になります。社員の学び、思い、経験などの振り返りは、他の社員の学び、思い、経験なども引き出しやすくなることで、アイデアはどんどん広がっていきます。OFFICE Pはアイデアを引き出し、整えて、組み立てていくデザイン思考のメゾットも取り入れて、想像の可能性を広げています。
パーパスやMVVの策定などコンセプトデザインでお困りでしたら、まずはお気軽にご相談ください。